【金持ち豪遊】「青汁王子の名古屋一人旅」に青汁と同レベルの金持ち俺氏がダメ出しする

青汁王子の一人旅YouTube動画が面白い。青汁王子と同レベルの金持ちであり、かつ青汁王子よりよっぽどヒマ人である俺が、ワイングラス片手に余裕綽々で青汁旅行動画を鑑賞しながら、金持ち豪遊旅行の先輩として解説・ダメ出しをしていきたい。

元ネタ動画 → 三崎優太 青汁王子|【お金持ちの休日】絶品名古屋めし食い倒れ!高級旅館で過ごす優雅な一人旅【vlog】

行きの新幹線

新幹線の、やはりグリーン車だろうな。わざわざ予約して旅程組んだりなどせずに、その日に思い立って駅行って切符買って、次の電車ですぐ発つ、みたいなノリが好き。やっぱ悠々自適の金持ちはこうでないとね。「着いてからいっぱい食べるから」とて駅弁購入を我慢したのも結構。名古屋なんか一瞬だからな新幹線なら。しかし

ダメ出し:窓のブラインド開けろよ

実業やってるやつは結果志向すぎてつまらん。旅はプロセスだよ。目をつぶって再び開いたら名古屋でしたじゃ昂揚もくそもないだろが。車窓から移動の感じを目で食べろ。この五七五:車窓から・移動の感じを・目で食べろ。駅弁はいいからさぁ。

現実の私はもちろん名古屋まで新幹線で行ったことはないし、高価な駅弁などそもそも選択肢に上らないのである……

自販機でドリンク

スマート決済でカジュアルにドリンク買う。このスマホにイメージ数百万円入っていて尽きない金泉となっている。そら軽装で旅ができるわけだ。欲望充足と快適さをもたらすアイテムは街自体に預けてある。それを金の力で引き出しながら移動していくのだ。スマホ(に入った数百万)はそれを引き出すための鍵よ。

現実の俺はちょいと喉乾けばすぐ自販機でドリンク買うなどというチリツモ出費は慎まなければならない。喉の渇きは、どこぞで給水機見つけたら飲むとか、昼飯の定食屋とかラーメン屋で店のタダの水をここぞとがぶ飲みして癒す。てか、そもそも俺のスマホに、スマート決済などという機能はついていない……

駅前でレンタカー借りる

これは謎行動だ。なぜ車など借りる?びっくりしたぜ。これがたとえば岩手とか種子島ならわかるが、名古屋みたいな四通八達の大都会で、それも身軽で気ままなぶらり一人旅で、なぜ自動車などという、こんな大荷物をしょいこむのか。昼から酒も飲めないじゃないか。徒歩とタクシーで十分だろ?

ダメ出し:レンタカー借りるな。お荷物しょいこむな。旅ヘタか。

現実の俺はノープランの旅でレンタカー借りるなどという発想がまずない。公共交通機関で行きにくい(が、是非行きたい)場所があるという場合に、仕方なく車を借りる。もちろん最安のプランでだ。保険に入るか否かも一々迷う。

昼飯A きしめん

で昼飯に入った店がこれだ。宮きしめん 神宮店(くさなぎ広場)。アホなのか?熱田神宮前すぐ。名古屋から電車ですぐ行ける。一杯650円のきしめん食うためにわざわざ駐車場を探したのか。その一々の手間をしょいこむためにわざわざレンタカー借りたわけだ。しかし……旨そうだ!

青汁王子の「きしめん 小盛り」というミニマルな注文に素人は驚くのだろうな。しかし同等の金持ちである俺には青汁チョイスも全然わかるよ。これが金持ちの余裕というやつだ。たとえばここで、「せっかく名古屋来たんだし」とか「せっかく期間限定だから」みたいなせっかく精神を発揮して、「金しゃちきしめん」1100円とか「海老天おろしきしめん」1200円とかイッてしまうやつは小物よ。せっかく精神=貧乏根性。金持ちは悠揚迫らず小盛りよ。

現実の俺はナチュラルに金がないので普通にコスパ重視でスタンダードな宮きしめん(600円)を頼むであろう。んで無料の天かすなどどかどか入れて腹を膨らますのだ……

昼飯B とんかつ

きしめん食ったそばから別の店でとんかつ食っておる。

これは恐れ入った。青汁の胃袋に、というより、その旅程の無軌道ぶりに。一度車で名古屋を離れて熱田神宮前できしめん食って、そのあと熱田神宮にも入らずに、車で名古屋に戻って金シャチ横丁でかつ丼か。三崎よ、もう一度問う、アンタなんのために車借りた?

さて改めて、ここはちょっとオサレでおいしい飲食店が軒を連ねる名古屋城下金シャチ横丁。その中の「みそかつ矢場とん名古屋城金シャチ横丁店」を青汁王子はチョイスした。いいね。注文は「わらじとんかつ御膳」2000円。ええな。このくらいのものを躊躇もなく頼めるのが金持ちの金持ちたるゆえんよ。店選びと注文選びに一々IQを使わない。あっ、かつ丼いいなで入店、おっこれうまそやなで注文。んでワンタッチでスマホ決済で退店。これよ。しかし……

ダメ出し:おい青汁、おまえ付け合わせのキャベジとか漬物残したろ。

箸つける場面から暖簾くぐって退店するとこまで編集が飛んでるのはそゆことだろうが。やっぱさっききしめん食っちゃったしこのあとも他の店入って他のもの食べたいし、まーここは好きなもののおいしいとこだけ食べるでいいや、俺、金持ちだし……てか。この野郎、それはなんかやっぱダメだぞ。お残しはあきまへんでェ!

そもそも現実の俺は昼から2000円などとてもとても。しかもさっききしめん食ってんのだぜ。どうしてもとんかつ食べたきゃ、そうさなこんな良さげな店でも1000円ちょっとで何か安いランクのがあるだろう。でとんかつ店はごはんとキャベツがお代わり無料のとこが多いから、ここもそうであるならば、キャベツを一回ご飯は3回ほどお代わりしてソースの力で腹満パンに詰め込み切るのだ。晩飯なにも食わなくていいくらいに。

昼飯C 親子丼

……!? きしめん、とんかつときて、3軒め。今度は親子丼という。

恐れ入った。よく知らないがこの青汁王子という人は本当にフードファイターなのか? 腹ごなしの散歩もなしに、同じ金シャチ横丁に軒を連ねる「鳥開総本家 金シャチ横丁店」に入っていった。昼メシ三発目。

さすがに今回は軽めのものを頼んだ。「特選 名古屋コーチン親子丼」1760円。己の胃袋(胃袋力=いぶくりょく)と相談して、ただし財布とは相談せずに(財布氏は相談役をとうに降りている)、量的に食べられるもののなかから最も上質なものを選ぶ……金持ちらしいチョイスだ。御膳系を避けたのはさすがに先ほどのお残しで胸が痛んだのだろう。王子になる前はこの人も庶民だったのだろうからな。青汁庶民。

にしてもまぁ見てくださいよこれ。ご飯にタレが沁みてて、鶏も卵も絶対いいものだし、むちゃむちゃ美味そう。中盤で七味をかけて味変して、これはまぁたしかに昼飯三発目でもペロリといけちゃうわ。

だがこの一連の昼飯に関して、青汁王子に重大なダメ出しが2つある。

ダメ出し:ランチビールいけよ

車など借りるからだぞアホたれ、うどんやとんかつはともかく、親子丼はさすがにビールいきたいだろうが。あと、

ダメ出し:ツレいろよ


そもそもだけど、なんだって一人旅なんだよ。ツレを連れていろよ。言い忘れたが、俺は青汁王子と同レベルの金持ちであるのと同時に、青汁王子に輪をかけた美男子でもある。下は21、上は28というレンジで6人の彼女がおり、いずれも俺にぞっこんであって、その一人を当然今回の名古屋旅にも連れている。そのつまり、もしこの旅してんのが青汁じゃなくて俺だったらね。

ツレがいると下記3種の得があるぞ。

・異なる注文をシェアすることで、いろんなもの食べられる
・「これおいしいね」と感動をシェアすることで、よりおいしく感じられる
・会話し、笑い合うことによって、程よくカロリーが消費され、腹の空きを加速させることができる

店員の目を盗んで微エロスキンシップをする楽しみもある。同じ金持ちでもより艶福な俺の方が明らかに名古屋を楽しめているというわけだ。

現実の俺は青汁王子の半分以下の顔面力であり、女友達からラインも来ない分、青汁に輪をかけて孤独な旅であろう。むろん1760円もする親子丼に手などでない。昼からビールを飲みたければ公園よ。スーパーで金麦500ml缶買って、セブンの唐揚げ棒(※名古屋コーチン不使用!)と公園でランチビール大会だ。

名古屋城

入場料(入城料?)500円。大昔、まだ貧乏庶民だったころの俺は、「500円か……たけーな……」などと言って、ここまで無料こっから有料という関門のたびに悩んでいた。見たいは見たい、入りたいは入りたいが、その見たさ・入りたさは要求されている入場料金に見合うか?という衡量を常に行っていた。気の休まらないことであった。

しかしクソ金持ちになった今は、500円を払うという手続きは、入口で「ピッ」と検温される手続きと何ら変わらない。彼らにとってそれが必要であるらしいから付き合ってあげるというだけのことだ。

現実の俺は名古屋に数度訪れたが名古屋城には一度も入ったことがない。いずれのときも、500円ちょっと高いなと思ってパスしたのだ。

お宿「灯屋 迎帆楼」

金持ちはこういうとこ泊る、というお手本。高級旅館「灯屋 迎帆楼」(あかりや げいはんろう)。そのたぶん一番いい部屋だ。とんでもなく広く、また壁二面がガラス張りで、木曽川が一望できる。部屋つきのこの石造りの風呂も多分これ温泉だろう。

お部屋のバルコニーからの眺め。こんなん……笑うわ……

木曽川と犬山城。溜息が出る。だが女を連れている俺の方が勝ってる。青汁は言うて一人だ。このバルコニーで夕風浴びながら彼女D(23歳)を後ろ抱きにし、首ねじらせて接吻し、舌をからめ、手を伸ばすと濡れている、くちゃくちゃに掻く。そのまま立ちバックにいったろかい。俺の勝ち。俺の勝ち。

もちろん勝負にすらなっていないのである。こんないい宿のこんないい部屋になぞ俺は一生泊まることがない。最良の場合に同じバルコニーに立てたとしてもそこに女などいるものか。木曽川にマスをかき木曽川めがけて放精するのみだ。

お宿で夕食

お宿のお夕食は絶景個室でコース料理だ。シャンパンを飲みながら各種前菜に舌鼓、お造り(刺身)からのメインは牛ロース。俺は女と二人連れだが、たぶん向かい合わせでなく、絶景に向かって並んで座るのだろう。前見れば絶景、横向けば美女、手元には美酒と美食という取り合わせだ。そりゃ酔うさ、気持ちよく酔おう。シャンパンを女に口伝い飲ませてやろう。つまり俺が口に含んだシャンパンを接吻して女の口へと流し込むのである。そのとき舌も絡ませる。さきほど合体したばかりだが再び俺の股間はぐぐっと盛り上がる。見たか青汁、なんといっても食事は一人より二人の方がたのしいよねえ。

ダメ出し:青汁王子、寂しいからって食事中ケイタイ見ちゃダメよ

寂しさなのか手持無沙汰なのか、それとも短時間に何軒もハシゴしてお腹一杯なのか、多分はその全部であろう、携帯を見始めちゃってる。仮想通貨のレートでもチェックしてるのか。だが、運んでくる仲居さんに失礼だし、また料理にも失礼だ。ウシさんに失礼だ。第一味がわかんなくなるだろうが。あと、

ダメ出し:青汁王子、帽子くらい脱ぎなさいよ

気取ってんのか緊張してんのか知らないが、屋内では帽子くらい脱げ。帽子かぶって食事ってそれ何なんだ。

屋形船・鵜飼見学

貸切の屋形船で夜の木曽川に繰り出し、ライトアップされた犬山城を下から見上げるなど。んで伝統の<鵜飼>を至近距離で見学する。これはVIP。

ぶらり無計画の青汁王子がわざわざ別途ツアーを申し込んだとは考えにくいので、大方お宿のオプションなんだろう。こういうのを組織してるあたりが高級旅館の高級旅館たるゆえんだ。青汁は一人で乗ってるっぽいから、多分これはお宿が所有してる屋形船で、だから人数に関係なく催行できるのだろう。

ダメ出し:鵜飼にもっと関心をもて、青汁

こんな間近で鵜飼見て感動とかないのだろうか。青汁王子の鵜飼への淡泊さが気になる。俺だったら、せっかくこんなふうに他に同乗者がいないなら、スタッフに万札一枚ずつでも握らせて、鵜飼の舟に最接近させ、さらには鵜飼側のスタッフにも万札を握らせて、その舟に乗り移り、自ら鵜どもを操ってみる。そうしてその鵜の掴まえた鮎か何かをいただいて、宿の厨房で焼かせるのだ。自慢の金力でそういうところにまで自分をねじ込んでみてはどうだ?

最悪だったのは宿に帰ってからの青汁である。

ウソだろ……金持ち豪遊一人旅行の、最高級旅館での晩酌が、アルコール度数9%のクソ缶酎ハイ?

何か買っとけよ。晩酌見越してさあ。青汁、おまえみたいにムダに車なんか借りなければ、街歩きの道筋で、地酒売ってる酒屋だとか、ちょっとした旨いもん売ってる店だとか、いくらも見つかるんだよ。それで晩酌セットを買っておいてだな、部屋の冷蔵庫で冷やしておけばよかったのだ。旅スキルゼロか?

「また明日からがんばる」じゃねえよ! せめて旅館の館内に何かもう少し気の利いたものがなかったのか?

ダメ出し:金持ち豪遊旅行の一日の〆がストロング缶、〆の言葉が「また明日からがんばる」は草すぎる

夕食はまだすっかり暗くならないうちにいただいてたので、鵜飼ツアーから帰っても、まだ夜は全然浅いだろう。せいぜい9時とか。ならひと風呂浴びた後川辺をぶらつくでもしたらいいじゃないか。按摩を呼ぶのもいい。按摩ってマッサージのことね。長い夜をストロング缶を友に、何をして過ごしたんだこの青汁王子は。部屋でスマホゲームとか携帯でマンガ読むとかか。寂しいねー。寂しいやつ、つまらんやつ。

現実の俺は高級旅館に宿泊はできない代わりに、俺に宿泊可能な安い民宿の自部屋で、しかし、もう少し贅沢な晩酌をすることだろう。プチプラというやつか? そして、もそっと旺盛に歩き回って、いろいろなものを見、発見をし、印象を漁るだろう。が……、これも「せっかく来たんだから」精神すなわち、貧乏根性ということなのか?……

お宿で朝食

朝食はさすがに豪華だ。個人的には、まぁ、宿の朝食がこんなに豪勢である必要はないと思うんだが。夕食が豪勢なのはまず良い、むしろそうあるべきものでしょう。しかし、それから一晩ねて朝起きると、もうこれほど豪奢な朝食が入っていくほどにお腹が減っていなければならないのだろうか。どういう人体観に基づいてのカロリー設計なのだろうか。

ところで、これはどうやら、自室で食べてるな? ルームサービスというやつか。いいね。朝から部屋出て廊下わたって不特定多数のいる「公」の場になど出たくないものね。股のあたりに精液のにおいがまとわりついている女とノーパンガウンでゆっくり朝餉をいただきたいわ。ところで、

ダメ出し:青汁王子、コメントIQ低すぎる

たぶんこのあたりが青汁王子の魅力なのだろうが、この人は本当にこれで経営者が務まるのかなぁと思うくらい言葉が幼稚だ。喋り方も舌足らずだし。要は「バカっぽい」。たとえば上掲サムネの右上のコマに「こんな朝食抜いたら超ショック(朝食)」とのキャプション。一周回って面白い、と言わせたいのだろうが、あんまりですぞ王子。それから上掲サムネ右下のコマ、どう見ても牛乳にしか見えない瓶入りの白色液体を飲み干してからのこのセリフはなくないか?↓

牛乳かな? じゃねえ。牛乳だよ!!

ともあれおいしく朝食いただいて、お宿を後にする青汁王子であった。

お会計は10万円弱ということだ。俺の場合は女と二人で単純計算20万ということになるか。もちろん億万長者の俺らにとっては高級旅館20万円も名古屋城入場料500円も変わらない。

ともかく旅館「灯屋 迎帆楼」、立地・眺望・食事・サービス満点の、いいお宿でした。

現実の俺は一生世話になることがないだろうが、もし万一その一番安い部屋でも一泊するようなことがあれば、朝食の明らかに牛乳である瓶入り白色液体を飲み干しながら、「牛乳かな?」と言ってみたい。正確な手順は、飲む→「ぉおう」→「うめぇ」→「牛乳かな?」

犬山城

犬山城を見学する。ここいい城なんだよね。しかし駅から城へと導く参道ふうの素敵な商店街はこの男は通過しなかったのだろうか。車でびゃーっと裏からアプローチして城すぐの駐車場へと上ってしまったのだろう。つまらない男。有名人だから声かけられまくっちゃってせっかくのお忍び一人旅行に水がさされちゃうものナーとでも思っているのだろうな。まぁ事実だから仕方ないか。知らなくても振り返っちゃうような美男子だからな、オーラもすごいし。

ダメ出し:通れよ、犬山城下町。

俺は青汁と違って顔が売れていない。俺の顔を見てあっあいつ大富豪の!と指さす奴は平民の中にはいない。青汁と同等の金持ちであり、青汁に輪をかけた美男子でありながら、青汁と違って世に隠れた存在だから。だから平然と犬山城下町で買い食いとかするよ。女(23歳美女)とね。

てか青汁の野郎、全然歩いてねえじゃん、食ってばっかで。食う→車移動→食う、それがお前のライフスタイルか? にしちゃあスタイル良すぎるぞ。新陳代謝小学生なみか?(表現力だけでなく?)

犬山城の入場料=550円は例のごとくスマホ決済で支払った。ここでよく見ると、青汁スマホのチャージ残金=7430円と出ている。ほぉん。数百万円入ってると思ったが慮外に庶民派な数字。いやこういうのは1万円とかずつオートチャージされるのか。

犬山城天守閣最上階からの眺望。昔は殿様だけが見た景色、今は青汁王子や俺のような大金持ちも、君たちみたいな庶民も同じ景色を見る。下ったね、時代。

リアルな俺もリアルに犬山城に行った。すばらしいお城だった。日本に残る数少ない江戸時代当時のお城だ。大きすぎない手頃なサイズ感と、犬山という可愛い名前がマッチしてる。城下町も雰囲気があり、食べ歩きも楽しい。名古屋からのショートトリップならまずここだと思う。何をふつうに旅行案内してるのか俺は……

神社めぐり

青汁王子は犬山城見学の後、同じ城山に存する2つの神社を相次いで訪れた。まず針綱神社(はりつなじんじゃ)でお守りを買い、おみくじを引く。次に隣接の三光稲荷神社(さんこういなりじんじゃ)でお参りをした。ビジネスやる人は運気ということを気にして結構こういうことをするという話だ。

俺は超金持ちだがビジネスはやってない。そういう不思議のお金持ちなのワタクシ。だから何ひとつ願かけ的なことはしない。ただレジャーとしてあらゆる場所でみくじを引き、単にコレクションとしてお守りを買う。御朱印なんかも集めちゃうさ。

現実の俺はおみくじ・お守りの類はこの世で最も無意味な散財だと思っているので、神社仏閣で金を使うということがまずない。あっても10円玉を賽銭箱に放るくらいのことである。しかし本当に湯水のように使えるお金があるならば、座興でおみくじ引いたり、1年でお焚き上げに付すようなお守りの類をじゃらじゃら吊るしたりしてみたくもある。

昼飯 ひつまぶし

お昼は「あつた蓬莱軒 本店」でひつまぶし(3990円)を食べた。うまそー。薬味を加えて味変し、最後は出汁茶漬けで〆る。なんか貸切みたいな環境で食ってるのは入った時間が早かったとかかな。軽いダメ出しとして、繰り返しになるけど、帽子ね。帽子脱ごうね。CELINEと字が入ってるのが自慢すぎて脱げないかな。

ここでも俺は、青汁王子と違って女と二人連れで来てるので、そうしてその女(23歳美女)は俺にぞっこんで俺の言うなりに動いてくれるので、一番食べたいものを俺が頼み、俺が二番目に食べたいものを女が頼む。そうして俺は両者のおいしいところだけを心ゆくまで食べ、残りを女が平らげるのだ。んでランチビールね。

金持ち青汁の酔狂一人旅に付き合って金銭感覚がマヒしてきたが、冷静に現実の俺として考えてみると、ランチに3990円など狂気の沙汰である。まぁ年に一回くらいそのくらいの贅沢してもいいかも知れないが、その年一回の使いどころがここ名古屋でいいのか?など、またかなり悩むことだろうなあにしても、うなぎって何でこんなに高いんだ……?

名古屋港水族館

ほぉ、水族館。これは面白いとこに出たな。水族館いいじゃない。やっぱ車あるとダイナミックに移動するな。隣接する見どころを順に見ていくという感じでなく、トブな。

入館料は2030円。もちろん金持ちには鼻くそみたいな値段だ。青汁王子と現金という取り合わせがむしろ新鮮。使えればカードで払ってるだろうので、たぶんカードが使えない(終わってる)水族館なのだろう。まだまだニッポン現金必要ネ。

んで挙句に「シャチさんのぬいぐるみ買っちゃ」うのだ。子供みたいな金の使い方。これが金持ちだ。そうだよ、子供は自由にものが買えない、大人になると自由にものが買える(cf.「大人買い」)と言われるが、事実は逆だよ。大人になるとお金が大事になってしまって、お金は自分の血と汗と時間と命が化けたものだということが分かってしまって、こういう何の役にも立たない下らないものはかえって買えなくなってしまうんだ。しかしその点、お金持ちは、一周して再び子供に還る。むしろ「購買力をもった子供」という最強のモンスターが爆誕してしまうんだ。その典型というか象徴のような買い物がこのシャチだよ。

リアルの俺に言わせると、熱田神宮にも入らずサカエを散策すらせず一足飛びに水族館に入ってしまう青汁の行動は散漫というか突飛に感じられる。だがこれこそが金持ちらしい天衣無縫のふるまいなんだろう。貧乏な俺は金銭的はもちろん空間的にも吝嗇(けち)であり、せっかく名古屋にいるならまずは名古屋の見どころを、で熱田に移ったら熱田の見どころをと、折り目正しく逐次に半径を広げていく。みみっちい。スケールが小さい、歩幅が小さい、羽ばたきが弱い。

晩飯 煮込うどん

名古屋といえばの煮込みうどん。青汁王子は「味噌煮込うどん(天ぷら入り)」1690円を注文した。妥当なチョイスだ。そしてサイドメニューから「板わさ」という意味わからんものを頼んだ。見た感じ、かまぼこみたいなものか?俺ならもっと、もう少し、いいものを頼むが(何をと言われると困るが)。まぁ趣味嗜好の話だから妖怪姉妹、容喙するまい。

にしてもなんでビール飲まない? ここはいきたいところやろ。ストロング缶飲むような酒好きが、なーにを我慢している。まだレンタカー返してないから? いーじゃんか金持ちなら少しくらい飲酒運転したって許されるがん。

この素晴らしい食いっぷり。男前がすぎる……ジャニーズなのか?

やはり昼飯を3回食うほどのフードファイターが昼飯を1回にとどめた日の晩飯の食いっぷりは清々しいな。どうやらインチキなしできれいに完食したらしいわ。ところで汁、

ダメ出し:顎マスク外せよ

さっきの昼飯も今も、ずーっと顎マスクして食ってる。よく平気だね。無感覚になってるのだろうが、ほんらい耳にゴムがかかって引っ張られていて、顎に要らん布が当たってる状態は、不快なはずなのだ。食事、とりわけ美食は、快の追求という行為である。その際に、身の回りに容易に除去できる不快があるなら、除去したうえでそれに取り組むのが、真摯さというものではないか。そう考えると、せめて顎マスクを外すほどの誠意もないやつに消費される煮込みうどんは哀れである。

この山本屋は(本店ではないが)現実の俺も訪れた。まさに煮込みうどんを食べにだ。だが1690円も払った覚えはない。多分より低いランクのシンプルな何かを食べたのだろう。大しておいしくもなかった記憶がある。天ぷらが入っていなかったからだろうか。まあ天ぷらってサクサクが身上のものだと思ってるので、煮込み料理に天ぷらを入れるというのはそもそもちょっと矛盾してる気がする。

野球観戦

ようやくレンタカーを返し、「名古屋ドームに来た」。この展開はかなりびっくりした。野球を観戦するそうだ。金持ちはやっぱやることがちがう!

もちろんただの平民流の観戦ではない。選手が間近でよく見える「特等席」で見る。こういう金持ち席は競争が少ないので当日ギリギリでも席が買えるという寸法か。そこでビールを飲む。

俺は野球になんぞ興味はない。生でもテレビでもちゃんと見たことがないし自分でもまともにやったことがないので正直ルールもおぼつかない。だが……このリラックス感はなんだろう。青汁も別に熱狂してるふうではないのだ。飄々と、颯爽と、ふらり立ち寄って真っ直ぐVIP席に降りてって、ゆったり座ってビールを飲んで、んでこれだ↓

「どれを嫁にしようかな」。はじめてキャプションちょっと面白いなと思ったぞ青汁。チアガールを至近距離で眺めながら、「どの娘も俺が声をかければホイホイついてきて今晩のお供をしてくれる、ここはそういう店……」とまるで俺のような陋劣な妄想をしてやに下がっているのだ。ビールで微醺しながらね。なんというリラックス感!

汗水たらしてるスポーツ選手、という名の奴婢、よりさらに下等な見物の衆、スタジアムのどよめき、その中心にあってこの壮大なスペクタクルに半身参加しながら半神は高みに超越している、下半身は半勃起している、このあり方は……まさに王。

「どの娘を」とかでなく「どれを」とモノ扱いしてるクズ感がいい。青汁王子、やっぱ好き……。

俺はスポーツ全般に興味が薄いので、野球であれサッカーであれ、この発想はなかった。時間が余ったな、お野球やってるな、じゃ見るか、という発想は。現実の俺は金力が乏しく、だからこそ、その乏しい資金でいかに効果的に快楽を得るかということを汲々として考え、狙いすまして予算を投下するが、金持ちのこの「大して興味のないことに即興で金を使う」感じはかっこいい。少々退廃的なカッコよさ。痺れる、憧れる。

帰りの新幹線

唐突に新幹線。1泊2日の名古屋旅行は終わり。金持ちは東京に帰る。

そこで青汁王子はまたやってしまう。

氷結レモンのロング缶! なんでそう夢を壊すことするかなあ! ともするとコンビニグルメに流れてしまう、青汁王子あなた、大金持ちのくせに、味覚おこさまか。酒飲んでる人におこさまはおかしいか、えーと、味覚、庶民か。

ダメ出し:晩酌にもう少しこだわりたまえ

晩酌の方法だけは今度特別にレクチャーしたるわ。「まだまだ青いねぇ青汁君」と笑いながら俺、新幹線グリーン車シートフルリクライニングで、隣に座った彼女Dこと23歳美女にちんこをもみもみされながら、クラフトビールの栓を開け、特選デリカをねぶりつつ、ふけゆく夜を車窓に見送るのであった。

以上にて本記事終わる。<青汁王子の金持ち豪遊旅行に解説ダメ出し>をお届けした。青汁王子の旅行動画は、顔がいいしキャラがいいし金離れがよく見ていて気持ちい。青汁一人旅シリーズは他にも出ているようなので、また解説とかダメ出しとかしていきたい。それでは、次回の旅で。



【金持ち豪遊妄想系の記事】
①予算一千万で美女と心中旅行する

②予算∞の俺が東京・表参道で豪遊する

タイトルとURLをコピーしました