【金持ち+異能】億万長者かつ「赤い矢」を放てる俺の豪遊生活(俺氏28歳、預金残高5億円)

「お金持ちってどんな生活してるの?」「さぞかし豪遊してるんだろうけど、イメージできない!」そういった方に、億万長者の華麗なる生活の一端を紹介しよう。何を隠そうこのワタシ、億万長者であり、しかも「赤い矢」を放てるのだ。

まえがき

この記事はちょっと妙な体裁をとっている。まず金持ちの生活とはどんなものか?を紹介し、さらにその金持ちが「赤い矢」を使えたら?を考察する、という二兎を追う。

①俺は金持ちである

俺は預金残高が5億円ある。

5億円持ってる人間は、君ら一般人とは全然違う人生のオプションを持っている。たとえば俺は銀座のクラブに通ったり、極秘パーティーに参加したり、歯医者と風俗が合体したような店で歯科治療を受けたり、豪華客船で世界一周したりする。詳細は追い追いお話しよう。

……という設定は、Smartlogの預金残高5億円男・朝比奈氏の記事から借りている。以降の記述も全面的に同記事に依拠しています、テヘッ。

②俺は「赤い矢」を使える

さらに俺は、金持ちなだけでなく、「赤い矢」を使えるわけです。

……「赤い矢」てなんぞ?

教えよう。赤い矢とは、少年ジャンプ漫画「プラチナエンド」に出てくる特殊能力で、こいつをブッ刺すと人の心を操れる。

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正確には「心を操れる」ていうか、赤い矢を刺されたやつは自分にぞっこんべた惚れするので、事実上言うがままに操れる。下僕化、性奴隷化、パトロン化。

心の強制支配がどのくらい強力かというと、たとえば上の場面では、主人公の少年が育ての母に矢をブッ刺す、するとあろうことか、育ての母氏はたちまち「トロン」とした目つきになって、息子に対して「私を犯してぇ~~~♡」と迫るのである。

ほか、赤い矢には次のような特製・制約がある。

「赤い矢」の特性
・刺した相手を虜にする
・矢の効力は33日間(33日を過ぎると支配は解ける)
・一度に14人まで刺せる

そもそも俺の5億円の預金は、この赤い矢の力で他人の資産を徴収することによって築いたのであった。

まえがき終わり。

それでは俺の金持ち生活の紹介に入っていこう。

銀座のクラブ

金持ちは一般的に「キャバクラで豪遊して一晩で10万使ったったぜ~」みたいなことはしない。もう少し静かな大人の店で過ごす。銀座のクラブとかね。

銀座のクラブの特徴
・ママがいる
・スタッフは全員清楚系美女
・会員制、紹介制
・看板がない
・ホームページがない
・メディア露出がない
・一回利用して最低5万円

要するに隠れ家的な落ち着く静かな、かつさりげに豪奢なプライベート空間で若い美しい女たちに酒を注いでもらったり、〇〇さんって地味にイケメンですよねとか持ち上げてもらったり、かと思えば気配り神レベルで人生経験豊富で包容力のある大人の女性=ママが微笑とちょうどいい相槌と含蓄のある一言で癒したり励ましたりしてくれる、そういう店。

大企業の社長とか芸能人とかスポーツ選手とかが主としてママに癒されに来る、あるいは接待とか商談に使うのかもしれないその店で、赤い矢を使える俺はどうするか。

やはりママに刺すのだろう、赤い矢を。それで金持ちおじさんたちの憧れの的=ママを手籠めにする。涙せよ金持ちおじさんたち、あのママは今や俺のものだ!

「銀座 ママ」で画像検索

俺はママと暮らす。俺にぞっこんになったママはその持てる気配りスキル・おだてスキル・尽くしスキルの全てを俺に注ぐ。ママは俺の話を聞いてくれる……絶妙な相槌で、冴えない俺の冴えない人生の小さな小さな武勇伝たちを、ものすごく気持ちよく語らせてくれる。あるいは逆に、ママがめちゃめちゃ語ってくれる。ママ業で知り得た有名人たちの裏話が掘れば掘るだけごろっごろ出てくる。職業上の守秘義務? そんなもん「赤い矢」による心の支配の前には何の歯止めにもならない。

ママも女であり、ママの客にはひとつの分野で頂点を極めた精力的で魅力的な人物も多いことだろうから、ママと客のロマンス自体は珍しいことではないのかもしれない。しかし赤い矢を使える俺が鬼なのは、銀座の名だたるクラブの人気ママ有名ママをことごとくコマしてることだ。あいつも犯った、こいつも性奴隷化した、あいつもこいつも尻穴のぞいた、痴態を動画に撮り収めてやった。

あるいは、どうせなら数人のママを同時に刺して、そいつらを一堂に集めて、「週刊紙も知らないこの世の闇」の大暴露大会を開いてやろう。怪談百物語、あるいは「すべらない話~政・財・芸能界の闇編」。それぞれたんまり持ってるだろうエグい話を順繰り開陳させて、そのエグさを競わせる。お酒を飲みながらね。1000万くらい使ってそのためだけにセットを組み、カメラを数台回させてもいいわ。俺の・俺による・俺だけのためのテレビ番組。

要するに、大金持ちでしかも赤い矢を持っている俺にとって……

銀座のクラブとは、ママの「狩場」である。

パーティー

庶民のみんなが誕生日パーティーとか開いたりするように、俺ら金持ちも、なんかっていうとパーティーを開く。よくあるパーティーはこんな感じ。

参加者
金持ち、経営者、モデル、女優、お笑い芸人、ミュージシャン
参加人数
40~50人
場所
港区のパーティールーム

一見華やかそうだが、ここでいうモデルとか女優とかは、いうてトップレベルではない。かけだし、中堅、そこそこレベルに過ぎない。

だが稀に、よりハイレベルな、特別感のあるパーティーも開かれる。

参加人数
10人くらい
会費
一人数百万円
ゲスト
国民的歌姫(生歌披露)

歌姫というのはたとえば宇多田ヒカルとかそういうレベルだ。であれば俺のやることは一つ。宇多田ヒカルに赤い矢をブッ刺す。

宇多田が俺に激惚れする。結婚してたって構わない、関係ない。宇多田の家に上がり込む。宇多田と寝食をともにし、宇多田の創作の現場に立ち会い、宇多田に語らせ宇多田に歌わせ、宇多田の世界をたっぷり堪能する。(別に俺、宇多田のファンでもなんでもないけど)

もちろん宇多田とのハメ撮り動画など、赤い矢の効果期間=33日が過ぎても後々まで宇多田の煙草のflavorを楽しむための「作品作り」もしっかりしておこう。俺に捧げた、俺の名や俺の人生が歌い込まれたオリジナルソングも10曲くらいは作って、レコーディングしておいてもらおう。戦利品として宇多田のパンツなども貰っておこうかい。と、ここで宇多田のプロフィールを見て、そうか……1983年生れ、39歳……けっこうなババア……何が哀しくてババアのパンツなんか……。

やはり想定を変えよう。その会費一人数百万円のパーティーには、ゲストとして某アイドルグループのトップメンバー3人が招かれていたこととしよう。俺は全員に赤い矢をブッ刺す。宇多田と違ってこちらは顔がいいだけで使われとる木偶人形に過ぎんので、話しても特段おもしろいことはないが、その分パンツにはありがたみがある。パンツの中身の方も、個別にいただいたり3人まとめていただいたり、あらゆる趣向で賞味させてもらおう。

要するに、大金持ちでしかも赤い矢を持っている俺にとって……

パーティーとは、芸能人・アーティスト・アイドル・美女の「狩場」である。

合コン

金持ちは金持ちで合コンということをする。男サイドも女サイドも全員金持ちという、悪虐無道の闇合コンである。もちろん俺はここでも圧倒的勝者となる。社長令嬢A~Dをじっくり観察、赤い矢を刺す価値があると思えば刺して支配しヤリまくる、刺す価値なしと思えばにこにこにこにこしてどーぞどーぞっつって見送る。全ては俺の食欲しだい。

あるいは、人生ナメきってる社長令嬢Cあたりを、戯れにいたぶってみる。性格ブサイクだが顔はギリノーチェンくらいのそいつにあえて赤い矢を刺して支配し、人生の辛酸を教えたる。具体的には、なんだろな……まずは金をむしり取る。いわゆる「ケツの毛一本残らん」くらいに、全預金を降ろす⇒俺、高価なブランド品を全て売却・現金化⇒俺、クレジットカードのキャッシングを限度額まで⇒俺、消費者金融でも借りられるだけ⇒俺、親に無心⇒俺。それから吉野家の牛丼という最底辺食を食わせ、さらに、コンビニ夜勤という最底辺労働を経験してもらう。そうさな、高円寺あたりのコンビニで二晩続けて勤務、のちブッチ(逃亡)、店長からの再三の電話も完全シカト。一方で、ガラの悪い場末のキャバクラやソープランドにもエントリーし、一働きしてもらう。それぞれ二回くらいシフト入ってもらえれば十分かな。とにかく多少いやな思いをしてお金を稼いでみてほしいのだ。もちろん稼ぎは俺が吸い上げる。

傷・ダメージが33日(赤い矢の効力期間)を過ぎたあとでも少しは残存するようにしたい。いためつけてやりたいのだ。たとえば、はっきり本人と分かるハメ撮り写真あるいは汚顔おそうじフェラ写真をアドレス帳の全員に送信する。またはアドレス帳の全員に対し「あなたの嫌いなところ」と題する長文メール(一人2000字)を送り付けるとか。AVに出演させるとか。父親の会社の重役数人とヤるとか。坊主刈りにするとか。刺青を入れるとか。・・いやもう陰惨すぎるわ。

要するに、大金持ちでしかも赤い矢を持っている俺にとって……

合コンとは、お灸をすえてやりたい人生ナメきり女子(社長令嬢C)の「狩場」である。

エロ歯医者

きみの知らないこの世の闇。金持ちだけが知っている、裏風俗。

都心の人知れぬ一画には「看板のない会員制の歯医者」というものがあって、そこでは歯医者が嫌いな金持ちのための、特殊な歯科治療が行われている。

まあ言ってしまうと、ちょっとHなサービスのある歯医者さんなのだ。お口は歯科治療、下半身はエロエロマッサージ、痛いのと気持ちいいのとプラマイした結果むしろプラス!という、なんというか不可能を可能にする新業態。診療代は一回「最低20万」します。

もっと具体的に、20万で「どこまで」できるのかを言うと、通常の歯科治療に加えて、看護師が可愛い・看護師がセクシー・看護師が下着姿・看護師を服の上から触り放題・看護師が隠語を囁いてくれる・看護師が服の上からちんこを触ってくれる、ここまで。「えっ・・、ヌキは!?」「20万も払ってヌキないの!?」……きみねぇ、歯科治療とエロの組み合わせ自体が特殊例外的なので、20万ぽっちじゃそんなもんよ。だがこの先はないのかというとそんなこともない、+3万で生ちんぽしごき、そこからさらに+2万でおくち。嬢(もとい看護師)によるが、そこからさらに+1万でごっくんorぶっかけ。また別方面のオプションとして、看護師の局部を布越しに触るが1万、生触り(指入れ)が1万、舐めが1万。看護師のパンツ持ち帰り1万。最後に大技、看護師とのハメが10万。ただしハメと歯科治療はもはや同時には両立しがたいので、別途別室でのお楽しみとなる。

さて、金持ちの世界のなかなか面白いアトラクション、「エロ歯科」。ここに赤い矢を放てる俺が参戦するなら、またどんなことが可能になってくるか?

多分、刺す相手は看護師じゃない。看護師に赤い矢をブッ刺して料金表にないサービスをさせたり一回数十万にのぼる「診療代」をタダに負けさせたりなんかしても仕方がないっていうか、むしろそれによって楽しみは損なわれる気がする。「歯医者とエロというあり得ない組み合わせが、金の力で実現している!」という驚きと倒錯感こそがここの醍醐味だと思うので、むしろきっちり料金表通りにお金は払った方がいい。赤い矢の真骨頂は、「あり得べからざること」を起こして、一般的不可能と特殊的可能の落差から快楽を引き出すことだ。エロ歯科の例だと「あり得べからざること」は金の力ですでに起きているので、再度の転倒は不要・無用。それならむしろ一般人の使う普通の歯医者にたまたまいた美人看護師に赤い矢をブッ刺して真面目な看護師を特殊性風俗従事者に強制クラスチェンジさせるとかの方が楽しい。

というわけで、ここでの正解は、看護師でなく医師、特に院長先生に赤い矢をブッ刺すことだ。たぶん院長先生はえげつなく儲けている。だってこれ言ってしまえば金持ち相手の裏風俗・闇ビジネスの元締めみたいなことだろう。そんな悪い悪い院長先生から、俺は徹底的にむしり取ってあげるよ。億、は当然いかせてね。何しろケツの毛まで抜いてあげる。二度と立ち上がれないレベルのどん底へ、33日間できれいに落としきってあげる。

要するに、大金持ちでしかも赤い矢を持っている俺にとって……

エロ歯科とは、ケツの毛まで抜いて廃業・廃人へと追い込むべき、極悪非道の闇歯科医師の「狩場」である。

デート(食事)

貯金が5億円もあるとデートのお誘いも多い。女と連れ立ってのお食事は

銀座『久兵衛』
恵比寿『ジョエル・ロブション』

こういったところが定番だ。どんなとこなのかサクッと紹介しようか。

銀座『久兵衛』

久兵衛

銀座『久兵衛』。きゅうべえと読みます。

当日ふらっとでカウンター席だったり、予約して個室に入ったりする。個室こんな感じ

コースとお値段はこんな感じ

赤い矢の力で財力無尽蔵(世の中から財力というものが消滅しない限り俺の財力も消尽しない)の俺は最上級コースを選ばない理由がない。鮨懐石「魯山人」3万3000円、いかしてもらいます。

帰る頃にはおなかすいてると思うのでおみやも包ませよう。んでおうち帰って女と晩酌。銀座久兵衛第二ラウンド。どんな個室にもまさる宅飲みの静けさ落ち着き自由ってあるよね。マッパで寝っ転がって珍棒しゃぶらせながら舌鼓打つ、そういう自由。

恵比寿『ジョエル・ロブション』

ロブション

ロブションね。知ってるよ。高級フレンチの最高峰みたいな。グルメ金持ち御用達、女の子も大喜び。

正直、料理はわけわからん。MENU見ても「ウニ 軽やかな温かいムースにしフヌイユの“フレグランス”を香らせ」「オマールブルー グリエにしホワイトアスパラガスとモリーユ茸のエテュベと共に」とか、ギャグなのかな?て感じだ。ディナー料金6万8000円。ワインを飲んだりしたらまぁひとり10万はいくだろう。まぁ俺には小銭みたいなもんだが。

さて、赤い矢の話をしよう。

俺は基本的に赤い矢の力でゲットした俺への狂気にも似た愛を瞳にらんらんと燃やしている女と二人で久兵衛でありロブションでありを訪れる。いい店なのだろうから月イチくらい、少なくとも毎シーズン一回は来店したい。だがそこでネックになるかもしれないのは、名店のサービス精神だ。店側では俺のことは当然「上得意」として認識し記憶し、サービスをパーソナライズしてくる。だが赤い矢の効力は33日しかないので、俺は基本的に来るたびに連れを変えている。「〇〇様、なんだかお越しになるたびお連れ様が違うな……」などと店側に思われる。そうだぜ、朝礼のときに、今日の予約が確認されて、「おっ、今日は〇〇様がお見えになりますぞ」という話になり、誰もが口にはのぼせないもののそれぞれの頭の中で(今度はどんな女を連れてくるのだろう……)などと思う。いや~、ははは、モテすぎるのもなんちゅうか困りんこ。恥ずかし・恥ずかし。

要するに、大金持ちでしかも赤い矢を持っている俺にとって……

高級料亭・高級レストランのお食事デートは、毎度違うツレを連れて来店していることが店側に分かられてしまっていて若干気まずい、でも美味しいので定期的に来店せざるを得ない、嬉し恥ずかしのイベントである。

豪華客船

預金残高5億円の金持ち俺氏は、遊びには金を惜しまない。その時々の彼女と、いろいろ刺激的なデートをしてきた。中でも思い出深いのは、世界屈指の豪華客船『クイーン・エリザベス号』での周遊旅行だ。

クイーン・エリザベス号

昔は130日間かけて世界一周、料金は2人で3000万……みたいなコースもあったらしいが、今はどうも乗りっぱで世界一周みたいなのはないようで、HP見ても数日~数十日のコマ切れツアーしか見当たらない。だがこれは俺にはむしろ好都合だ。俺のツレは基本的に赤い矢でコマした期間限定インスタントラヴァーなので、33日以上の旅程はともにできない。

たとえばこれなんかいいなと思った。英サウサンプトン発着、ポルトガル・スペイン・イタリアを周る18日間、25万円。

豪華客船は「動くホテル」だそうだが、正直そんなずっと海の上漂ってても面白いもんかなと疑う。人は大地から離れては生きられないのよ――シータ。何日も何日も代り映えのしない太平洋だの大西洋だの横断していて何が楽しいですか。18日間で西地中海周遊、海あり港ありのこのくらいのリズムがいいじゃない。岸辺も常に近くて景色が変わるし。

豪華客船の船内とはどんな感じか。

こんな感じで何しろ豪華で、ステージでは連日連夜ショーが繰り広げられていて退屈しない。他にもプールあり、図書館あり、映画観あり、カフェやレストランも複数あり。

俺の金持ちライフの先輩にあたる、130日間で世界一周した預金5億円男・朝比奈氏の典型的な1日はこんな感じ

朝日とともに目覚める
モーニングシャンパン飲む
図書館で本借りてプールへ
ひと泳ぎ後、プールサイドで読書
眠たくなったら寝る
お腹がすいたらレストランへ
気が向いたらマジックやダンス、ミュージカルを見る

ただし朝比奈氏は、そうは言いながらもちょいちょい仕事をしたり、世界旅行をいったん中止して飛行機で日本に帰って用事を済ませたりとかしたらしい。他のお客さんも船にいながら仕事してる人は多かったということだ。

その点俺は、赤い矢で他人から金を巻き上げることのみをなりわいにしているので、もちろん労働時間はゼロである。ただただツレの女とぐうたらしている。

そもそもツレが一人である必要はない。同時に14人も支配できるのに、18日間もたった一人の女とのみ過ごしている必要などないわけだ。あらかじめ6人くらい引き連れて乗り込む。

俺たちの客室はクイーン・エリザベスで最も広い、約128㎡のグランドスイートだ。ここに日本で選りすぐった美女6人とまったり18日間過ごさせてもらう。朝一発昼一発夜二発。ベッドで、居間で、風呂で、バルコニーで。6人には部屋の中では下着姿その他扇情的な姿でうろついててもらう。まぁ各種コスプレも持っていこう、俺の目を楽しませるために。

それにとどまらない。この英国~スペイン~イタリアツアーの乗客は、9割がヨーロッパ人であろう。多くは一財をなして既に人生半上がりの中老年であろうが、中には若い美しい女もいるかもしれない。そいつを赤い矢で狩る。洋美女の現地調達(船上調達)だ。ロビー・ラウンジ・レストラン・劇場・図書館といった船内パブリックスペースは俺の狩場だ。もちろん若い女が一人で乗っているということはあり得ないので、旦那や家族の目を盗んでのロマンスとなる。俺の最上位グランドスイート客室(風紀乱れまくりの)に引き込んで二三時間を過ごさせて解放しよう。

豪華客船+その中でも最も豪華な客室+6人の日本美女+現地調達の洋美女数人。これが預金残高5億円かつ赤い矢を使える俺のバカンスだ。こんな豪遊を年に何発も平気でかます。

要するに、大金持ちでしかも赤い矢を持っている俺にとって……

豪華客船とは、洋美女の狩場であり、つかのまの海上ハーレムである

UNIQLO?

俺の金持ちライフの先輩である預金残高5億円の朝比奈氏は、倹約家という一面があって、食事も一人でぱぱっと済ませるときは納豆飯、そして普段着はUNIQLOであるという。「一人でお金を使うのは、死に金」──これが朝比奈氏のお金の哲学だということだ。

だが俺には死に金/生き金の区別なぞない。第一に、俺の資金は無尽蔵なので(この世に流れるあらゆる金脈から金をつかみどりできるゴールデンハンドの持ち主)、一人の食事だろうと部屋着であろうと「勿体ない」などという抑制はきかない。第二に、14本の赤い矢によって俺には常に複数の愛人がいるので、自宅で一人でさびしく食事をとるなどという機会がまずない。

労働から解放され、また予算というものから解放され、時間に関してはその全量が可処分、金に関しては無際限に可処分である俺の考えることは、ただ体験と快感の最大化だけである。だから全ての空腹は美食で満たすし、肌には気持ちのいいテクスチャーが常に触れているようにする(それはたとえばシルクであり、たとえば女のふわふわおっぱいである)

そうだね、言い方を変えると、面倒だからこれでいーやとて、ひとつの空腹を粗食で満たしてしまうこと、風呂上りにヴィトンのバスローブでなくユニクロのスウェットを着てしまうことの方が、「勿体ない」のだ。人生を隈なく快楽と快感で満たすことができるのに、それをしていないのだから。

要するに、大金持ちでしかも赤い矢を持っている俺にとって……

日常と非日常、ハレとケ、華やかな外面生活と地味で質素な個人生活などという区別は、「無い」。

あとがき

大金持ちかつ赤い矢が使える俺の人生の一端をご紹介した。

繰り返すが、大金持ちの生態については、預金残高5億円の朝比奈氏の華麗なる豪遊生活記事(Smartlog)に完全に依拠した。そんで赤い矢というのは、漫画「プラチナエンド」の設定そのままだ。

赤い矢は個人的にマンガの世界が生み出した数ある異能の中でも最大級に妄想がはかどる能力だ。赤い矢の使い方の考察は今後もやってみたい。

さっきも言ったけど、「プラチナエンド」の第1~3話はジャンプ+のサイトで読めます。赤い矢は第1話でさっそく出てきてそのヤバさを見せつけている。

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